このホテルは使い方を間違えるとえらい目にあう。
少なくともどこかに行った帰りに「こんなところにホテルあるから寄ってみようか」と言って行く所ではない。
このホテルは1970年から80年代に恐竜的進化(ガラパゴス化とも言う)を遂げたラブホテルの姿をほぼ完璧に残した、いわば遺跡もしくは文化遺産である。
50歳代以降の人は昔のホテルと切り捨てていいと思うがこのころを知らない世代にとってはむしろ新鮮だろう。
とまぁ難しいことを言ってみる。
利用したのは210号室。ホテルのHPで非常に気になっていたのでツレと一緒に四国愛媛より遠征してきました。
まず車庫から中に入ると過去のレポートにもあるとんでもなく長い廊下。一歩間違えると別の部屋に行ってしまう。どうしてこんなことになったのかよくわからない。
さて、室内に入ると。ええ。SL型ベッドがドカンと鎮座、レールのつもりと思われるランプがペカペカ点滅。思わずツレと5分ぐらい笑い転げていました。
部屋そのものは6m×3mぐらいで、この部屋をゆっくりSLベッドが前後すると言う仕掛け。あまりのくだらなさに笑うしかない。
ちなみにこの前後移動がゆりかごみたいになって意外によく眠れる。まぁ酔う人もいるかもしれないけど。絶対に現在ではできない(風俗営業法に引っかかるとか溝とかがあってPL法的に危ないとか)遺物である。
もうこのベッドだけでおなかいっぱいなんだが、ホテルのアメニティとかの話を。
アメニティはシャンプーとかボデーソープとかカタログがあって無料で貸し出してくれる。タオルは浴室前においてあるほかトイレの洗面所にも別途タオルを用意してくれる親切さ。料理はちゃんとしたものが朝6時から夜12時まで用意してくれるとのこと。カード会員になれば無料のサービスもある模様。自分はこの日ぶっ掛けうどんとミニ天丼のセットを頼んだがこれだけ食って800円と非常に良心的。ステーキもあって1500円とさすがにお高いが、会員なら500円で食べられるものもある。
なお、電子レンジが部屋にないけど、はっきり言って不要。せっかくだし料理は頼まないと損。
清算は残念ながら自動ではなく客室の小さな清算口でおばちゃんと会話。ここで料理やアメニティのやり取りもする。
実はベッドで多分クッションに開いた穴から出たと思われるスポンジのかすが出てきてちょっとがっかり。古いから仕方ないのかなぁ。
個人的に上のかすより気になったのが置いてあるパンフレット類の多さ。数えてみたら実に12種類。こんなにあったら読む気も失せるよー。もっとまとめることができなかったんだろうか、あれ。
ジェットバスのスイッチが浴室の外にある(バスタブのスイッチが壊れてるかららしい)とか清算口を探し回ったとかいろいろ古さによる弊害もあったけど、めちゃくちゃ楽しかったです。
なお、普通の部屋もあるのでこういうのを求めてない人も安心。けど、この部屋は一度使わないと絶対もったいないと思うなぁ。
- システムクレジットカード対応サービスタイム
- ルーム鏡張り
- 風呂・リラックスジェットバス
- LOVE♥コスプレ(販売/レンタル)回転ベッド
- 飲食本格飲食
- エンタメカラオケ有線放送リクエストビデオインターネットBS/CS放送
続き